手を振った。

右手でさようなら。 さようならまた。。。


両の手でめいっぱい、バイバイ。 素直な気持ち。

何で君は、こんな自分みたいな奴に笑ってくれるんだ?

なんで、そんな笑顔してくれるんだ?

なんで、振りかえした手を伸ばして、そう握ってくれるんだ。

その手の感触が、とても現実で、

引き戻してもらえるんだ。

大好きだよ。自分の最大限で、

そういう君が大好きだよ。

本当は、支えてあげたい存在なのに、

最近はずいぶん、こっちが頼らせてもらっちゃってるな。

重荷じゃない? 疲れない? 私の事、まだ嫌いになってない?

そうだといいんだけど。



心から嬉しいから、

出来るなら君の助けにもなりたい、そう思えるようになれたんだ。

こういうのは、嫌いなんかじゃない。

願ってる。



でも、どうも弱気になっている部分が、

今もまだ、身を縮めて身を潜めてる。

恐れているものに、目をつぶったままでいる。



さあ、

あの人にも

 「おはよう。」

そう言った後の、顔が恐くて見ることが出来ない。

疑心暗鬼。

私、ちゃんと笑えるかな。。。

あの人、私に笑顔で返してくれるかな。。。

ほら、怖がってる。。。。。。。

誰かに言ったよね。

『笑顔が無かったら、生きてけない』

"求める" んじゃなくて。

そう言われたな。 そう書いてたな。









おい、ユリシーズよ。

がんばれるよな。

やれるだろ。

お前なら、もっとできるだろ。

そんな簡単に手放したりできないだろ。

時々停滞したって構やしねぇよ。

もっと明るく行こうぜ。

もっと大切に思えるようになれるんだから。

飛び込み好きだろ?

遊ぶのも笑うのも、見るのも聞くのも大好きだろ?

言葉だって、つくるのも、使うのも、大好きなんだろう?

だったら、出来るさ。



ほら、

あの本で言ってたじゃんか。

『 絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめるな 』

『 毎日あらゆる面で、僕はどんどん良くなっている 』

あれを読んで、何も感じてなかったわけじゃないだろ?

それから、

あいつらのああいう思いを、お前だって知ってるだろ。

それを読み返して、何を感じた?

ただ、共感したいことを選んでただけじゃないだろ。

そんな、ちっこくて狭っくるしい見方しかできないって、

自分でホントに思ってるわけじゃないだろ?

ほら、さっき思ってたよりも、まだまだ大丈夫だろ?

なぁ。少しはやる気起きてきたんじゃないか?

だろ?


しけた面してないで、顔洗って歯磨いて、

ほれ、鏡の前で笑顔の練習すればさ。

けっこう、ちゃんと笑えてるんだからさ。

きっと、明日は化粧ノリも良いはずさ。

まずは、ちょっと力入れてつくったキャラだって良いじゃねぇの。

そのあとは、それから考えてけばいいっしょ。

絶世の美女になれなくとも、美人な主人公じゃなくても、

味のある脇役って、結構好きだろ? ん? だろっ?

なら良いじゃねえか。

どうだってこうだって、色々転んでみるのも、転ばせられるのも

それはそれなりに、肥やしになるって考えれば、お買い得、お互い様さ。

さってと、そろそろ行くかな。





忘れるなよ。

大切な、大好きな、めちゃくちゃ可愛い、

両の手を振ってくれるあいつらのこと。



それから、 『ジェームズ・ディーンの眼差し』 を。

ゆうの担任の言ってたこと。

レオの正義。真っ直ぐさ。

夕焼けのあいつらのシルエットを。

そして、あの子が知っていた事。

力と
勇気と
希望と
願いと
嬉しいという思いと
大切に思う気持ち。
そして、愛しいと思える存在。

情熱と1%の可能性。

人間味って、そういうもんさ。

開けっぴろげな大笑い。

できるだろ?

一緒に居た時、へっぴり腰ながらも、ちゃんと笑い合えてただろ?

お前なら出来るさ。 だよな。 な?



明日、明後日、明々後日、

そのどれかにでも、お前の方から笑顔向けることができたら、

俺が、ちゃーんと褒めてやるから。

もし、返ってきたのが別のものでも

きっと二回目だってお前なら、お前ならできないわけないさ。





お前知ってるだろ。
だったらできるさ。





沈みっぱなしってつまんねぇぜ。

さっさと、浮かび上がって来い。

あんまり待たせるんじゃねえぜ。





おっと、長居したな。

じゃ。


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